川原泉

2013年11月26日

バビロンまで何マイル? _川原泉

バビロンまで何マイル? (白泉社文庫)


初期に比べると、絵柄が洗練されたイメージのバビロン。

高校生のリアリスト優等生ニッキーとハーフおっとりイケメンのユーリの時空を超えたファンタジー・・・?

ファンタジー?
歴史といい具合に合わさって、改めて情報量の多さに、ただもんじゃないなぁ・・・
とウットリ。
読後感がひたすら良いんですよね、川原漫画って。

これね、シリーズなのかな?と思って結構楽しみにしていたんですけど、違うんでしょうか?
「おわり」って書いてあるから終わりなんだろうけど。
 
この主人公のバランスが凄く良くて、川原漫画で2番目に好きな漫画です。
特にニッキーの人間臭さというか、セリフが秀逸。

「人生に愛を持ち込むんじゃない!」
「タンパク質のクセに懐くんじゃない!」
「彼の地では悲喜こもごも色々あったけど・・・」

これ、女子高校生のセリフ。
渋いわ。

今からでもいい。シリーズ化してくんないかなー 

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2013年11月15日

フロイト1/2_川原泉

フロイト1/2 (白泉社文庫)


収録話
「フロイト1/2」
「たじろぎの因数分解」
「悪魔を知る者」
「真実のツベルクリン反応」
「花にうずもれて」
「メロウ・イエロー・バナナムーン」
「ジュリエット白書」


気づくとやんわりとした川原泉ワールドに引きこまれてる。そんな引力が強いと思う。


よくよく思うと、両親がおらず、叔母の家で幸せなりに慎ましく生きてる娘さんや、結果的に再婚相手の連れ子に惚れたかのような雰囲気を醸し出していたり、優等生の性格破綻者に目をつけられたり、ホノボノと縁側で茶をすする若者カップルだったり、トラウマで異常体質だったり、突然SF、それぞれ出来のいい兄をもつ仲良しな二人・・・

恐ろしいほどにシリアスな設定だった場合でも、のほほん雰囲気になってしまう。
シアリスな漫画ではないから、こだわる所じゃないんだけど。一応。

たまーに、節操なしの物書きっつー設定のキャラがいるが、これはもう川原泉自身の権化なのでは?と思ってしまう。

方向性は似たり寄ったりな気もするけども、そういう様々な種類の話が読めるのも魅力の一つなんでしょうな。
ふとした時にまた読みたくなるのはナンデだろう?

一服の清涼剤といいますか。
クサクサしてる時にいいかもね。
 



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nico_spyder at 15:00|PermalinkComments(0)

2013年11月01日

レナード現象には理由がある_川原泉

レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)

川原泉。

絵柄を重視する方には少し抵抗があるかもしれない。
むちゃくちゃヘタな訳ではないが、河原漫画の真髄は文字にある。

 少女漫画は・・・って方も非常に勿体無い。
恋愛的な要素は根底にはあるが、一般でよくみかけるようなゴタゴタモダモダアーダコーダは一切無い。
むしろ、違う意味で、違う方向での ゴタゴタモダモダアーダコーダがある。

そんな「
恋愛的出会い」を大々的にうたっておきながら。
こう、ハッピーキラキラ☆あたしあたししていなく、感情的な愛憎劇?みたいなのがなく・・・
なんていうんだ?
一般の少女漫画のような恋愛ものでは無いのは確か。
川原泉の頭の中を垣間見れるようなそのやり取りや、綺麗に収まるストーリーが心地いい。

その代わり、主人公にガッツリ感情移入することは少ないように思える。
一歩引いたところから「ほのぼの劇場」を見てるような。
そんな不思議な漫画家ですね。

この漫画を買おうと思ったキッカケは親が持ってた事なんですが、
ペットの葬儀で実家に帰省した時に読んだ時に、2話目(だったか)の主人公がペットを飼っていて、そのペットに関する考え方といか、接し方というか、共感したんですね。
丁度、ペットを亡くした時期だっただけに余計共感したんだろうけど。

川原泉の漫画は時々グッと来る。

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nico_spyder at 15:00|PermalinkComments(0)